galとは、加速度を示す単位であり、地震を受ける構造物の挙動を調べるために、地震の加速度記録を入力して解析することが多いが、その地震の加速度の単位に「gal」用いられる。
1「gal」は、1[cm/s2]の加速度に相当する。したがって、100[gal]=1[m/s2]である。質量M=1tの物体に加速度100[gal]が作用すると、F=1t×1[m/s2]=1[kN]
の水平力(地震力)が作用する。
また、同じように、地震の速度の単位は[kine](カイン)が用いられる。1[kine]は、1[cm/s]の速度に相当する。
これらより、galやkineの値が大きいほど、地震による建物に加わる力が大きくなると言える。しかし、表()のように、同じ規模の地震であっても、場所、地盤や地形により異なることがわかる。
参考文献 目で見る木造住宅の耐震性 宮澤健二編著 東洋書房