針葉樹 スギ科 本州北部から四国、九州、屋久島まで分布。天然林は秋田、屋久島、魚梁瀬が有名。造林産地は秋田、田川、天竜川流域、尾鷲、吉野、智頭、木頭、日田などが有名。ヒノキと並ぶ代表的な針葉樹で、日本固有の常緑高木で樹高は40m程度まで生長する。
ヒノキと並び、私達日本人は古くから身近な木材としてスギを使用してきました。戦後に大量に植林が行われ、現在その多くが伐採期をむかえています。
スギの名は「直ぐ」、「直ぐなる」から来ているとされ、その由来どおり生長が早く、大地から真っ直ぐに生長していきます。スギは芯材と辺材の差が明確に分かれます。芯材は赤味があり、辺材は黄色っぽい色をしています。その為芯材のことを「赤味」、「赤太」などと呼び、辺材のことを「白太」などと呼びます。又、芯材と辺材の混在している材を源氏と平家の旗色になぞらえ「源平」 と呼びます。
スギはヒノキと同様に構造材から造作・家具材まで幅広く用いることが出来ます。ヒノキに比べてやわらかく、床材として用いるととても肌触りがよくあたたかい感触があります。
その蓄積量、伐採期からいって今最も積極的に使用したい樹種といえるでしょう。