広葉樹 ブナ科 北海道西南部から四国、九州まで分布。主産地は岩手、福島、長野、島根。落葉高木で樹高は20~25m。
クリは縄文の昔から私達日本人にとってとても馴染みのあるものです。しかし近年では主産地でも蓄積量が減ってきており、数の少ない高価な材となっています。
クリを使用するのに最も適しているのは土台です。白蟻や腐朽菌に対して有効なタンニンを多く含んでおり、腐りにくく、芯材は耐水性に優れているので浴室などの水廻りにも用いられます。その堅さや耐朽性などから鉄道の枕木としても用いられてきました。
またはっきりとした木目や、荒めの肌は独特な表情を持っており、床柱や家具などにも用いられています。
暴れやすいという欠点がありますが、最近では短尺材をフィンガージョイントすることで暴れを押えた土台、床材などが商品化されています。