広葉樹 バラ科 北海道から九州まで分布。落葉中高木で樹高は15m程度。
サクラは耐磨耗性や耐久性を要求され、くるいや反りが許されない部位に用いられ、また樹皮も工芸品などの素材として用いられることがあります。花を愛でるだけでなく、その材も日本人に愛されてきた素材でもあります。ただし一般的にサクラと称されているソメイヨシノは観賞用であり、建築用材、家具用材としてサクラと呼ばれるのはヤマザクラが主です。ヤマザクラは量が少なく、戦後は北海道産のシウリザクラが流通するようになりました。しかしヤマザクラと同様シウリザクラも量が少ないため、家具や床材でサクラと呼ばれているもののほとんどはバラ科ではなくカバノキ科の材であるといわれています。カバザクラはその代表例といえるでしょう。これらは表情や性質がとても似通っているため、見分けるのはとても難しいようです。