広葉樹 ブナ科 北海道西南部から九州に分布。秋田白神山地の原生林は有名。
ブナが生えている森はとても豊かな森だといわれます。それはブナが様々な樹種が山に育った後最後に勢力を伸ばす樹であるからだそうです。つまりブナ林は「生態系の完成された森」といえるのだそうです。ですからブナを伐採しつくすと生態系が回復するまで時間がかかるのだそうです。
材としてのブナはあまり有用ではありませんでした。ブナは腐りやすいので以前はりんご箱やチップに使われていただけでした。さらに乾燥段階であばれが大きいため敬遠され、日本には無理にブナを用いなくても有用な広葉樹がたくさんあったためあまり重要視されませんでした。材質は綿密で堅く、粘りがあり弾力性に富むため、曲げ木加工に適しており、現在では家具材として有用されています。