住宅に限らず建築物は、構造や構法という言葉によって、幾つかの種類に分類されます。「構造」とは、建築物に作用する様々な荷重や外力(地震、風、雪)を受止め、安全に全体を支える部分を示すもので、その材料によって、木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)、補強コンクリートブロック造、の5種類に分類されています。住宅では主に木造、鉄骨造、RC造の3種類があります。
「構法」とは、建築物を構成する様々な材料や部品が、どのように組み合わされ、接合されて成り立っているのかを示すもので、「構造」よりもう少し幅広く、建築物のつくられ方を総合的に表すものです。また、現場生産に対し、予め部材の多くを工場で生産し現場で組立てるプレハブ構法(pre-fabricationの略語)、という分類もあります。以下に住宅の主な「構造」、「構法」を簡単に紹介します。