家が建つ土地の地盤は、なにより重要です。いくら構造的に頑丈な住宅をつくっても、地盤が弱ければ何の意味もありません。ビルやマンションなどの大規模かつ重量の建築物の建設の際には、ボーリング調査といって、必ず地下数十メートルの地盤の状態を調査しますが、住宅程度の建物の場合、地盤調査をやらない事例が多いです。これはとても危険です。住宅の様な小規模かつ軽量の建物の場合は、ボーリング調査ではなく、サウンディング試験という、地下数mの調査でおよその把握が可能です。調査費用も数万円程度なので、これは必ず実施したほうがよいと思います。
この調査結果により、地盤が弱いと判定された場合は、土地に杭を打ったり、土を入れ替えるなどの、地盤改良工事が必要となります。特に元々田んぼや河川であった土地を盛土造成してできた宅地は、まず地盤改良が必要であると考えるべきです。