<家づくり運動グループ>
国産材や地域材を使うことで荒廃している国内の山を守る、という近くの山で家をつくる運動や、家づくりに関わる全ての関係者が見えることにより、嘘の無い、愛着のある家づくりを行う、顔の見える家づくりなど、社会の要請に答えるために、家づくりに関わる様々な業種がグループをつくり活動しています。勉強会やイベントも多く開催されており、グループの事務局が各種窓口として、全体をコーディネートしています。
<設計者+工務店ネットワーク>
家づくりのミスマッチを防ぐため、登録された設計者や工務店の中からつくり手を選び出すことができるネットワークを作り、家づくりのプロを仲介します。仲介業者は大小様々ですが、設計者や工務店は仲介業者に一定のマージンを支払う代わりに、営業窓口として利用します。家づくりの窓口は仲介業者となりますが、住まい手のニーズにあった設計者や工務店を紹介するだけではなく、幾つかの登録業者に設計案を提案してもらい、その中から住まい手が選ぶ、という方法もあります。
<フランチャイズチェーン>
住宅のフランチャイズチェーン(FC)も他のFCと同様に、本部と加盟店から構成され、本部では、商品、技術、営業など様々なノウハウをサポートし、加盟店は本部に加盟金や一定のロイヤリティーを支払うことで、認められた一定地域で住宅の販売を行います。加盟店は、一工務店では補えない商品力や宣伝力の確保が可能となります。建材などの共同大量仕入による大手メーカーとの取引や価格交渉を目的とした、ボランタリーチェーン(VC)という協同組織もあります。
<パワービルダー>
ハウスメーカーと中小工務店の中間の規模のものは「ビルダー」とも呼ばれます。主に地域密着型ですが、首都圏を中心に規模を拡大し、ハウスメーカーに匹敵する規模のものは「パワービルダー」と呼ばれています。パワービルダーは、土地を安価で手早く購入し、大量資材購入によるコストダウンを行い、手早く売る、ということを特徴とし、小型の建売物件を中心に、ここ数年急成長を続けています。土地や住宅は景気の変動に左右されやすく、資金の回収を早めるため、建築条件付土地を基本としています。自社工場や研究所を設立するパワービルダーもあります。
<分離発注>
住宅建設においては、ハウスメーカーや工務店と契約するのが一般的ですが、元請~下請といった諸経費の上乗せ等のコストダウンを図るため、設計者等の専門家のアドバイスを受けながら、住まい手が直接、大工、左官などの各種工事業者と個別に契約する方法で、「分離発注」、「直営方式」、「CM(コンストラクション・マネジメント)」などと呼ばれています。コストダウンされる一方で、現場管理やアフターケアなど、通常は元請となるハウスメーカーや工務店が行う業務が省かれるため、工事中の工程調整や支払い等の各種段取りを、住まい手(設計者に依頼する場合もあります)が行わなければなりません。特に竣工後の各部の責任の所在やアフターケア対応については、各工事業者と綿密に打ち合わせておく必要があります。最近では、分離発注用の補償共済もあるそうです。また、住まいづくりにおいて、そもそも設計と施工を別業者に発注することも、分離発注の一つです。