2007年6月、建築基準法が改正されました。一連の姉歯事件から始まった耐震偽装問題がテレビを賑わし、世の中では、一般の人達も建物の耐震性に興味を持ち出した、詳しくなったと感じられるように思います。その中で、木造住宅(特に在来軸組工法)については、大きく取り上げられることは少ない(たまに、欠陥住宅だとか、耐震補強の詐欺だとかが話題にのぼりますが・・・)と思います。
木造住宅の耐震性について、世の中(法律)が大きく変わったのは、2000年の建築基準法の改正時と言えます。これは、1995年の阪神淡路大震災により、多くの木造住宅が被害を受け、その後の研究、法の見直しが計られたためと言えます。それにより、S造(鉄骨造)やRC造(鉄筋コンクリート造)に遅れをとっていたと言われる木造(在来軸組工法住宅)も飛躍的に進歩したと言えるのではないでしょうか。ここでは、そういった中で、水平構面について重要性や仕様選択について考えたいと思います。