木の話
阪口製材所-奈良県吉野郡吉野町
代表者 阪口浩司
所在地：吉野本社 奈良県吉野郡吉野町丹治113番地
五條事業所 奈良県五條市西阿田705番地
TEL：07463-2-2310 /FAX： 07463-2-0231
http://www.wood-sakaguchi.jp
mail： muku@abox6.so-net.ne.jp
■ モットー
エンドユーザーの顔が見えるところまで関わる。
木材は1本まるごと使う。
■ 取り扱い樹種
杉、桧、槙（高野槙）、栂、モミ、カヤ、赤松、欅、山桜、ミズミ桜、楠
（基本的には吉野近辺でとれたものだけ）
（市場で原木を購入する時は山主を限定して購入している）
■ 業務内容
育林、伐採（ともに自社山林）、乾燥、製材
■ 取り扱い製品
構造材、下地材等家づくりに関わる木材全て。
一棟まるごと｢邸別発送｣。
■ 価格
常時50棟分（年間100棟）のストックを所有しているので臨機応変に対応可。詳しいことはお問い合わせください。
■ 所有設備 
グレーディングマシン リングバーカー
ツインソー×2台 バンドソー
モルダー×3台 プレーナー
中温乾燥庫 蒸気式（60℃）60立米×2基
最長13ｍ材まで ＪＡＳ認定工場
■ 乾燥
基本的には天然乾燥。含水率指定がある場合は人工乾燥+養生
期間：中温乾燥-柱材 10日～2週間、梁材 20日～1ヶ月
天然乾燥-1～4年
■ ストック
常時50棟分（年間100棟）即応の在庫をストック。
発送した材を即時補充後養生。
■ フットワーク
構造材、板材、下地材、特寸材など全てにおいて即応。
ストックより選別し対応。
■ 自社による品質管理
出荷時に含水率検査実施。25％を目安。
グレーディングマシンによる印字対応可（20,000円/ｍ３）。
■ 取引相手
設計事務所、工務店
■ 取材雑感
阪口製材所に行くとまずその膨大なストック量に驚かされる。10年ほど前より毎年20％のストックの充実を図り、今では常時50棟、年間100棟分の注文に対応できるだけのストックを持つまでに至っている。取材時に対応していただいた五條事業所長の阪口勝行さんの｢これぐらいのストックをもたなければ責任の持てる材料は提供できない。｣という言葉が印象的だった。また｢ストックを持つのは大変だとみなさんおっしゃるけど、やろうと思えば出来るんです。うちはやりましたから。｣と胸を張る姿は頼もしく見えた。
吉野といえば古くから銘木｢吉野杉｣の産地として有名である。降水量、土壌そして何より、吉野独特の密植を始めとする手間を惜しまない営林により、その品質は確保されてきた。しかしながらその吉野地方ですら現状は楽観視できるものではないという。伝統に胡坐をかくことなく現状を打破し、一歩先を見据えて活動していこうというその姿勢に勇気付けられた。滞在時間はわずかではあったが、人工林・木材生産のパイオニアである吉野の誇りの一端を垣間見ることが出来た。
阪口製材所は｢悩んだら阪口へ行け！｣といっても過言でないくらいの対応力を持っている。提供される木材の品質はもちろん、端材に至るまで気を(木を)配り、誠実に対応してくれる製材所であると思う。
- 2007/11/05 16:06(月)
- 林産地情報